2016.12.31 Saturday
第1回日本顔学会関西支部準備委員会研究会@立命館大学朱雀キャンパス
7月9日(土)は立命館大学朱雀キャンパスで第1回日本顔学会関西支部準備委員会研究会。
6月25日の「化粧文化研究者ネットワーク 第39回研究会」の懇親会で大阪樟蔭女子大学の武藤祐子先生からこの開催を教えてもらい(「あべのハルカスでの日本顔学会 若手交流会【カオフェスタ2016〜顔 × 魅力Up 〜】に行きますよ」とお伝えすると、「翌日も立命館大学で関西支部準備委員会研究会があるんです」と)、ピラミッド・ダービー騒動のさなか、翌週になって参加申し込みをしようとしたところ、締切が過ぎていたのですが、事情を話して)、参加させていただきました。 (赤が私の言葉です) 日本顔学会について 日本顔学会 会長 中京大学 工学部・人工知能高等研究所 教授・所長 輿水大和先生 似顔絵という顔メディア 1986年 似顔絵ロボット着手(PICASSO)2005年 愛知万博(COOPER) 似顔絵ロボットの真の課題は? 似顔絵作家の作品から知ること 学術の現場 秋久幸士、小河原智子、大岡立、吉田勝彦、各氏の作品はどれも一級品 顔学の生涯プログラム 対話が成り立つか? 一緒に顔学を創出できるか? 顔学に学齢なし 入学はいつでも 卒業はなし 「身体は空間を占めて精神は空間を占めず在る」H.ベルクソン 「身体と精神は互いに他を根拠とせず存在する」R.デカルト 工学博士の輿⽔先生ですが、顔学をやっているとどうしても哲学のほうに行くのだなあと思いました。 化粧品のトレンドについて 日本顔学会 副会長 株式会社エフシージー総合研究所(フジテレビ商品研究所) 取締役 菅沼 薫 先生 化粧や化粧品も「不易流行」 能科学的にはブレインサイクルという感性の7年変化が存在し、28年ごとに相版する意識潮流が全体を占める。 化粧品でいうとFunctionalism(機能主義)と自然主義(Naturalism)であると思われる。 現代はNaturalismが本流で、安全や安心、自然、環境、体にいい、気持ちいい、心に響く、心休まる、癒されるなど、気分重視の時期。 トレンドとは兆し トレンド(兆し)→流行→ブーム 兆しを読むのが占いですね(観相学/顔相学も) おしゃれな人、感度の高い人が先を行く 半歩先の気分を読む 不易と流行を分けて考える。 化粧品分野における顔学 日本顔学会 関西支部準備委員会メンバー 株式会社 桃谷順天館 石黒 陽平氏 化粧品分野として重要な課題となっているいくつかの具体的なテーマ (1.目立たせない方法、2.光沢感の分別、3.透明感とは何か、4.色が合う<パーソナルカラー>・合わない) 研究の分類 ケアするための研究・・・目標とする顔が明確 マイナス要素が悪目立ちしない 光沢感 マット→ツヤ→テカリ→ギラツキ 演出するための研究・・・目標とする顔が不明確 視覚は陰影があると明るさの関係に鈍感になる お人形さんみたい 陶器のようなつるんとした肌 仮説「不気味の谷の先に美の山がある?」 顔の魅力と表情・視線 東京大学大学院教育学研究科附属 発達保育実践政策学センター 特任助教 高橋 翠 先生 顔の魅力の研究(心理学分野)1966年以降 性淘汰論をヒト性行動に拡張 どのような顔が魅力的か?(魅力規定因) 健康、繁栄の手がかりとして検討されてきた要因 形態的特徴 1.平均性 2.シンメトリー 3.性ホルモンマーカー ※女性のみ確かな効果 笑顔は魅力の「正」の評価 笑顔(に見える)顔は魅力的 笑顔の時は無表情の時より若く見える 男性の魅力は複雑? 笑顔はむしろ×という研究結果も 同じ笑顔表出であっても受け手は発信者の顔を多様に解釈 男性顔は「怒ったように見えて怖い」から魅力的ではない。 が、「社会的正義に基づく憤慨」なら魅力的。 今の私の顔は魅力的ということですね!(←自己都合よく解釈) プロダクトデザイン ―機能美からの顔づくり― 大阪芸術大学 デザイン学科 プロダクトデザインコース 教授 中川 志信 先生 売れるデザインがいいデザイン(プロダクトデザインでは) ブランドデザイン (レクサスのほうがベンツより機能では優れているのに) 物を買ってるのではなく情報を買っている 大脳皮質←創造脳 理屈まで考えさせるデザインはダメ 感覚に訴える 一流の文楽人形の動き アニメの動き 人間は誇張が見たい →動きではないが似顔絵も同じ? 顔学における感性価値のメトリック(ものさし) 関西学院大学理工学部人間システム工学科 教授 長田典子 先生 原島博先生が「この人とこの人と組み合わせたら面白い」と研究者同士を結びつけて研究グループができている。 というようなことをおっしゃっていたと思います。 サイエンスプロデューサー原島先生の【人の環、学びの環をつくり〜】ということですね! 人間は4つ並べての評価は難しいが、2つ・2つで評価するのはしやすい パネルディスカッション「関西発!顔学の未来!」 関西で顔に関係する研究をされている先生方から、関西ならではのおもしろい発想で顔学をどのように発展させていきたいかを語っていただく。 <パネラー> 中川 志信 先生(大阪芸術大学) 長田 典子先生(関西学院大学) 武藤 祐子先生(大阪樟蔭女子大学) 瀬尾 昌孝先生(立命館大学) 石黒 陽平氏(株式会社 桃谷順天館 ) ファシリテーター 南野美紀氏(株式会社ベルヴィーヌ) それぞれの分野、知見をぶつけ合う ※このプログラムの時にねとらぼさんからメールで取材依頼が入り、以降iPhoneからメールでたびたび対応をしていたのであまりきちんと聞けていません。(たぶんこの記事ですね。) カラコンは医療品 つけまつげは雑貨 メイクではないから「すっぴん」だと言い張る。 会場から「AKB48総選挙で指原莉乃が1位になった理由」という質問があり、これはどちらかと言うと私の専門になるのですが、ちょっとどうかと思いコメントは控えさせていただきました。 一部で悪い面の関西ノリがあり、パネラーの先生方と空気的にズレがあったように思います。 懇親会では、輿水大和先生、そして長田典子先生から来年、関西学院大学で開催される「フォーラム顔学2017」の似顔絵大臣に任命されました。 この日の関西支部準備委員会研究会には化粧品関係者が多く、似顔絵関係者が1人もいなかったんですよ。東京も名古屋もいるのに。 それを輿水先生とお話してたら「あ、自分は描く人ではないけど関西にもネットワークがある」となり、僭越ながら仰せつかりました。 関西の似顔絵ネットワークを活かしてがんばります! これで、 6月25日 化粧文化研究者ネットワーク 第39回研究会 7月03日 第7回 美人画研究会 7月08日 日本顔学会 若手交流会【カオフェスタ2016〜顔 × 魅力Up 〜】 7月09日 第1回日本顔学会関西支部準備委員会研究会 と、大騒動のさなか、顔学関係研究会4つをパーフェクト参加!(パーフェクトは私だけ!!!!) 『ふくろう流観相学 池袋絵意知オフィシャルサイト』(PCサイト) 池袋絵意知 Facebook メールはこちら 大切に読ませて頂きます。 |