![]() 2012.11.17 Saturday
第26回『禅をきく会』「顔を洗い、心を洗う」「生命には意味がある」
10月18日(木)は名古屋市の日本特殊陶業市民会館「ビレッジホール」で開催された「禅をきく会」へ。
![]() ![]() ![]() YouTubeで偶然見つけた、科学界のインディジョーンズ・長沼毅先生に興味を持ち、スケジュールを確認したところ、名古屋での講演が見つかり、「顔を洗い、心を洗う」という講演もあるとのことで、行くしかないと! YouTubeでの長沼毅先生のお話が、 原島博先生のご講演【HC塾 第5回「情報文明を人類史の枠組みのもとで1000年単位で俯瞰する」】 と被る部分が多くて興味深かったです。 YouTubeで見た長沼毅先生の言葉で印象に残ったキーワードは、 ホモサピエンスの種(現代文明)が終わりを迎えているのではないか 平和を愛する心 人間は複雑系が弱い ニュートーン力学の二体問題で考えてきた人類 でした。 それでは、今回の『禅をきく会』を振り返ってみたいと思います。 最初に主催者挨拶として、曹洞宗愛知県第一宗所所長の村上俊孝老師から仏教について。 仏教には三佛忌(『降誕会(ごうたんえ)4月8日※お釈迦様の誕生日』・『成道会(じょうどうえ)12月8日※お釈迦様が悟りを開いた日』・『涅槃会(ねはんえ)2月15日』※お釈迦様が入滅した日)があるが、「12月8日はジョン・レノンが亡くなった日でもあって、日本ではそっちのほうが有名になってしまった。」と笑わせて、雨の中集まった1100人を超える聴講者をリラックスさせました。 講演:「顔を洗い、心を洗う」 大本山永平寺監院・長崎県晧台寺専門僧堂堂長 大田大穣 老師 ![]() ●水、そして水は温めたお湯は貴重。 顔を洗う時のために、 プラスチックのカップを洗面所に置いておく。 カップに注いだ水に目をつけて片方ずつ目を洗うと目がパッチリする。 夜疲れたときも目をつけて目を回すようにするといい。 コップを傾けると瞼の裏も洗える。 目鼻口の穴を洗う。 座禅のときは手足、お尻の肛門…と大小の穴を洗う。 寝る前も目鼻口を洗うと翌日目覚めがいい。 私は原稿書き等でPCに向かっている時間が多いせいかドライアイのため、1日数回、目薬をさしたり、普通に顔を洗ったりしているのですが、この方法も取り入れようと思います。 ●深呼吸の大切さ 人間は吐き出したら吸わずにおれない。 吐き出した息は隣の人が吸ってる。 お互いの息を交換している。 今ここにいる人たちもよくよくのご縁。 息を交換することで心が通う。 ●因縁生起(いんねんしょうき) 中を省いて「縁起」 縁起がいい縁起が悪いはない。 諸行無常→変化にみちみちている。 こうだと決まったことはない。 ●天地人 近頃、天地のことを忘れて人間のことだけを考えていたのではないか? 天地人の「人」ばかり考えてきて天地をおろそかにしてきた。 治水のためには治山が大事。 日本人は自分の代ではなく未来のために山に樹を植えてきた。 天への影響、地への影響を考える。 世の中は全て相対的である ご縁は人間だけでなく天地とも繋がってることを認識しなければならない。 これが絶対だとしがみつきがち。 この世は絶対的相対の世界である。 良き縁を良き環境を作り出している。 良きご縁を結びつけていくことが大事。 全てのものに仏様のはたらきがある。 にこやかにユーモアたっぷりにお話された大田大穣老師。 最後は「うんこ如来、しっこ菩薩」とオチをつけて会場を笑いの渦にしてお話を終わりました。 今回は大阪から早めに名古屋入りしたお陰で最前列の真ん中の席。 老師から約7メートルの至近距離で、老師のお顔を1時間見続けたことで、私もいい顔になることが出来ました。 顔訓13箇条 第13条「 いい顔、悪い顔は人から人へ伝わる。 」 本当にありがたいことです。 誰に会うか?どういう顔を見るか?誰と顔を合わせるか? いい顔になるにはこれの積み重ねですからね! いいお話もそうですが、 大田大穣老師のようないいお顔をこの近距離でこの長時間見れたことは非常に価値のあるもので、「行く」と決めて大阪から行って本当に良かったです。 中国版『with』(講談社)では老師と表記された私。 老師の歳になった時に本当に老師になれるよう精進してまいります。 「心を洗う」といえば『易経』にもこのような言葉があります。 聖人これをもって心を洗い、 退きて密に蔵れ吉凶、民と患を同じくす。 (繋辞上伝) 私利私欲を洗い流すことを説いています。 いす坐禅: 東海管区教化センター 統監 百瀬文康 老師 近年、さまざまな事情により足を組むことが困難な方が増えてまいりました。 そこで考えられたのが椅子座禅。 椅子座禅で大切なのは骨盤を立てること。 詳しくはこちらのページをご覧ください。 曹洞宗近畿管区教化センターのイス坐禅のページ 舞台には青年僧侶の方々が「いす坐禅」の見本として登場しましたが、さすがに老師の方々ほど顔が出来上がっていませんでした。 同じ集団でも年齢や経験、人間の出来方で顔つきが違ってくることがよくわかりました。 講演:「生命には意味がある」 広島大学大学院准教授・科学界のインディジョーンズ 長沼毅 先生(生物学者) ![]() 我々は常に変化する。 変化に自分の意思や希望や欲望はない。 全くデタラメに変化した。 例えばキリン。 高い所の葉っぱを食べるためにキリンは首が長く進化したは間違い。 だったら樹によじ登るキリンが出てきたのか? 首の長いキリンは水を飲むのが大変。 遺伝子の突然変異。 キリンが望んだ突然変異ではない。 ある個体に突然変異があり他の個体とは違って首が長かった。 意図せず生まれてきたデメリットをメリットに変えて新たなライフスタイルを開拓していったのが生き残っている。 もって生まれたカタチで何とか生き延びる。 長い首で生き残るしかないという勇気ある1個体の末裔がキリン。 人間は猿の仲間。 何か理由があって樹から降りてきた。 何か理由があって体毛がなくなった。 何か理由があって2本足になった。 ??? 頭が大きいのは不便。 もって生まれたカタチを支配しているのは遺伝子。 進化は遺伝子の突然変異が本質。 空を飛びたいと思ったら羽が生えますか? 以上は遺伝子原理主義の考え方。 ペンギンはケンカはするけど助け合って生きることで子孫を繁栄する。 自分の子も人の子も分け隔てなく育てる。 遺伝子が共通なら人の子も育てる。 協調したほうが遺伝子が残せる。 自然に逆らいエゴイスティックに振る舞う遺伝子は進化の途中で絶えてきた。 協調性を発揮する遺伝子が残っている。 生物にとって1番大事なのは生き延びること子孫を残すこと。 究極の利他とは究極の利己とも言える。 基本的に自然と人間の共生はありえない。 究極の利他は他の種の生息場所をまるごと保全する。 ホモ・サピエンはいずれ消える。 新たな種が誕生する。 誰かの子供が新しい種となる。 当面は古い人類と新しい人類が共存する。 我々人間は遺伝子の乗り物だけど文化も伝える。 遺伝子は体で伝わる、文化は心から心で伝わる。 心を伝えるのは人間だけ。 ホモ・サピエンス(賢い人)からホモ・パックス(平和な人※戦争しない人ということで長沼先生が先に学名をつけた)に進化しなければならない。 非常に現実的であり、非常に空想的で夢のあるお話でした。 平和を愛する心をもつ我々人間(ホモ・サピエン/賢い人)なら絶滅するのではなく、 きっと、新しい人間(ホモ・パックス/平和な人)に進化することができるでしょう。 先生のお話を私の専門に当てはめて申し上げると、 もって生まれた顔を支配しているのは遺伝子。 もって生まれた顔で生きていくしかない。 遺伝子で決まっている顔のベースとなる肌の色や骨格などは変わらないが、環境や心で顔は変わる。 意図せず生まれてきた顔の特徴を、 コンプレックス(デメリット)ではなく個性(メリット)とし、自分の利点として生きていけば生き残る。 ただし、自然に逆らいエゴイスティックに振る舞ってはいけない。 自分とは違う個性(顔)を差別するのではなく協調し、自然を大切にし、平和を愛して生きていく。 ということになります。 ![]() 『ふくろう流観相学 池袋絵意知オフィシャルサイト』(PCサイト)はこちら 携帯公式サイト『顔面恋愛術・顔面仕事術』はこちら 「開運顔相占い(対面パーソナル鑑定&カウンセリング)」はこちら (携帯電話の方はこちら) http://www.facebook.com/ikebukuroh メールはこちら 大切に読ませて頂きます。 ![]() |