顔相鑑定士・顔研究家・顔面評論家:池袋絵意知 公式ブログ

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化粧文化研究者ネットワーク第25回研究会「女性の化粧の変遷と資生堂〜1960・70・80年代〜」@資生堂企業資料館&うなぎの甚八
3月1日(金)は、静岡県掛川市の資生堂企業資料館で開催された「化粧文化研究者ネットワーク 第25回研究会」に出席しました。

化粧文化研究者ネットワークには、昨年9月の第23回研究会「少女の化粧〜誕生から成立まで〜」以来、2度目の参加です。

開始が14時からということで、
前回の懇親会時に皆さんが話題にしていた掛川の鰻の名店「うなぎの甚八」に!

うなぎの甚八.JPG

鰻.JPG

東京、名古屋、大阪と美味しい鰻を食べてきましたが、「うなぎの甚八」の鰻は香ばしさが格別でした。

大切な鰻を丁寧に炭火で焼いたのがよくわかる、鰻の香りと味でした。

美味かった!
鰻さんありがとう!

うなぎの甚八
静岡県掛川市肴町7-12

この日は昨日まで2月だったとは思えないくらい暖かく、すっかり春の陽気に。

コートを脱いで「うなぎの甚八」から「資生堂企業資料館」までの30分の道のりを歩くことに。

資生堂企業資料館看板.JPG

掛川市の道.JPG
敷地内に入るといい気が漂ってました。

隣は、丸い外観の資生堂アートハウスで、
資生堂企業資料館は直線を組み合わせたシルバーの外観。

資生堂企業資料館.JPG

資料館見学も講演もとても刺激的で勉強になりました。
莫大の量をメモしたので、特に印象に残ったことのみブログにて外在化します。
(赤が私の感想です)


まずは、磯田篤館長の解説のもと資料館見学。

1872年創業からの資生堂の歴史。

日本初の洋風調剤薬局として創業。
日本初の練り歯磨き「福原衛生歯磨石鹸」を発売。

化粧水「オイデルミン」を発売し、化粧品業界に進出。
「オイデルミン」はギリシャ語で「良い肌」。

二代目の(株式会社資生堂初代社長)福原信三さん
(館長も「しんぞうさん」と言っていたので部外者の私もそれに倣い)
「パッケージもいいものを」と意匠部の発足。
「商品をしてすべてを語らしめよ」が口癖。
最高のものを作りたい。

信三さんは芸術家になりたかった。

目には彫刻
耳には音楽
なぜ鼻に芸術がないのか?
鼻にも芸術をと日本人による最初の本格的香水「花椿」発売。

シンボルマーク「花椿」をデザインしたのも福原信三さん。

美容科、美髪科、子供服科の開設


『化粧美学』三須裕著 大正13年(1924)
この本は装丁からして素晴らしかったですね。
美学について書かれた本は外観から美しくなければなりません。
内面の美しさを追求すると外観も美しくなるんです。


「ミス・シセイドウ」誕生。
近代美容劇で美容法を紹介。
ミス・シセイドウの研修では、美容技術や化粧品学だけでなく、
声楽や絵画、社長の特別講座など、芸術、一般教養も学び、幅広い知識と教養を身につけた。

研修内容に音楽と絵画があるのがポイントで、
優れた芸術に触れることで「いい顔」「美しい顔」になっていくのだと思いました。

資生堂さんのルーツはこれだと。



1937年「花椿会」発足。
花椿会を作った時の目的
「正しい化粧と、近代女性としての趣味教養を培うのを目的に」

同年(昭和12年)、企業文化誌『花椿』創刊。

第二次世界大戦中の木製容器の口紅。

戦後のキャッチコピー。
われわれの商品は銃後の生活を
明るくするための商品である
われわれは 他のいかなる商品
を扱ふ者よりも いっそう
明るく親切朗らかで
なければならない



海外の販売拠点
【87の国と地域で展開】
アメリカ・中南米 7
ヨーロッパ・中近東 58
アフリカ 3
アジア・オセアニア 19
※日本を含む

【2011年度連結売上構成比】
国内 51.8%
海外 46.9%
その他 1.3%
と国内、海外はほぼ半々


1966年(昭和41年)
サマー・キャンペーン「太陽に愛されよう」
夏は化粧くずれするから化粧品は売れない
そこで開発されたのが『BEAUTY CAKE』。
日本で初めての海外ロケを行ったハワイでのポスター(白い水着と白いスイムキャップに灼けた肌のモデルの前田美波里と、背景の青い空、白い雲、灼けた砂浜)は大変な評判を呼んだ。
それまでの白い肌だけを目的とした化粧から「日やけも女性の美しさの一つ」と美の概念を変えた革新的な商品と広告。


あのゴルチエの香水の瓶があると思ったら、ジャンポール・ゴルチエはグループ会社。


昭和43年
日本初の本格男性化粧品『エムジー5』発売。
モデルは団次郎(私の世代だと「帰ってきたウルトラマン」の!)


2Fの広告の変遷では、
資生堂のイラストレーションによる女性像を確立した山名文夫のイラストの数々、
他にも、
「燃えろいい女」(昭和54年)
※このツイスト(世良公則)CMソングはカラオケの十八番です。
我々世代には定番で「♪燃えろいい女!燃えろナツコ〜!」の「ナツコ」の部分をそこにいる女の人の名前に替えて歌う。

「ライブリップの赤」(1988年)今井美樹の太眉に赤の口紅はバブル時代を象徴。
と見どころが満載でした。


また1Fに降りてきて、
壁面の「女性ファッションの変遷」での、
「メーキャップの不思議」として、一人の女性が(資生堂が提案してきた6パターンの女性像にメーキャップのよって)変身する姿。
「同じ人」と言われなければ、わかりません。
メイクでこれほどまでに変わるのかと驚きます。


企画展示は
「口紅のときめき−色・形・心−」展
色は、赤、ピンク、オレンジ、ベージュ、ローズなど。

形は、資生堂の美意識を凝縮した60の口紅の容器が並んだ一角は壮観でした。

館内の至る所に、創業から一貫した資生堂の「美」へのこだわり、美意識が感じられました。

美意識によって作られた商品、広告の数々で、資生堂の美の歴史が詰まっています。

女性はここを訪れるだけで美しくなります。

場所は静岡県掛川市と東京や大阪からはちょっと遠いですが、入場料は無料だし、見るだけで高額なエステに行くよりよっぽどきれいになれますよ!

私も次回は、隣の資生堂アートハウス(こちらも入場料無料)とともに訪れたいと思います。


資生堂 企業資料館
静岡県掛川市下俣751−1

資生堂アートハウス

さらに、探ってみようと資生堂のホームページを見ると、

社名の由来にこうありました。

資生堂の社名は、中国の古典、四書五経のひとつ『易経』から来ています。西洋の最先端の薬学をベースに興す一方で、社名は東洋哲学から命名するという、西洋の科学と東洋の叡智を融合した先取りの気質が、資生堂の成り立ちでもあったわけです。


至哉坤元 万物資生
(いたれるかなこんげん ばんぶつとりてしょうず)

大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか。
すべてのものはここから生まれる。



資生堂の社名が易経(東洋哲学)から付けられたことに驚きを隠せません。

メモをまとめて簡単にチャチャっとブログを書いていたら、一生知らないままだったかも?

スピードスピードとやたら急がされる現代ですが、ゆっくり丁寧にやることの大切さを改めて認識しました。

そして、この言葉。


『禅をきく会』
での講演:「顔を洗い、心を洗う」での大田大穣老師の言葉を思い出しました。

私はここ2年くらい易経の勉強をしているのですが、ますます易経のほうにいきそうです。


講演:テーマ「女性の化粧の変遷と資生堂〜1960・70・80年代〜」
富川栄先生(資生堂 メーキャップアーティスト)

富川先生は、岸惠子、三宅一生、山口小夜子といった方々と仕事をしてきた世界的メーキャップアーティストで、現在は資生堂のヘアメーキャップスクールSABFA(サブファ)の学校長。

1960年代前半
高度成長期
カラープロモーションの時代
淡いシャーベットトーンが大流行(それまでは赤の口紅)

1960年代後半
ピンク旋風
1966年 ビートルズ来日
1967年 ツイッギー来日
目を大きく見せるためにつけまつげが流行。
資生堂のビューティーコンサルタントはつけまつげを義務づけられた。
レジャーブーム→日に焼けることがステータス
伝統的な美白信仰を打ち破り日焼け肌が大流行
BEAUTY CAKE 前田美波里

1970年代前半
ファッションの多様化
アン・ノン族
Tシャツとジーンズのカジュアルファッションが定着
アンニュイな細い眉にタレ目メイク
メイクはファッションとともにある。切っても切り離せないと思いました。


1970年代後半
日本人デザイナーが輝く
女性が強くなった
パリコレ 山口小夜子の存在「東洋のミューズ」
欧米志向が一段落、切れ長の目を生かした日本人の美しさを再発見
資生堂は、ヘアメイクファッション、ライフスタイルの提案
1977年 パリコレクションとのコラボレーション
頬紅を高い位置に 直線的な眉と切れ長の目元(見透かすような神秘的な目)

1980年代前半
ジャパンアズナンバーワン
キャリアウーマン
DCブランドブーム
肩パットにウエストを絞った逆三角形のシルエット
アイドルヘア(松田聖子さんの聖子ちゃんカット)
アイドルがファッションリーダー
その一方で、カラス族
太い眉:高樹澪、ブルック・シールズ
メイク23秒 くちびるヌード
キャリアウーマンの台頭

1980年代後半
バブル全盛
キャリアは当たり前
その一方で、お嬢様
ボディコンシャス(荒木師匠の写真が!)
今井美樹「ライブリップの赤」
赤い口紅をカジュアルに
それまで赤い口紅エレガント一辺倒だった。
女性が口を開いた化粧品広告が出てきた(ここまで口を開けた広告はなかった)


◎21世紀に入り「より自然に、より高度に」


【化粧の力】
心をときめかす
自信と元気
生き方を豊かに
溌剌と美しく生きる
人や社会への思いやり

一瞬も一生も美しく

このコピー、原島博先生の「3秒美人、3分美人、3年美人、30年美人」に通じますね!

メイク技法
アイラインを下げる上げる水平にするで印象が全然違う。
遠心的or求心的
目が丸くてかわいい
鼻が短くてかわいい

同じモデルで10パターンの別人の顔に


1990年代後半
茶髪、小顔が定着
クールなメイク
1990年代までは広告が力を持っていた時代

2000年代
メディア環境の発達
化粧で自己プロデュース
(見られるから魅せる)
目元ポイントのフルメーキャップが高度化
アジアンパワー
マスカラ人気&リップグロス
流行を作るのではなく流行を選べる時代

今の学生は、
どう見られているか?
どうしたら就職できるか?
自分の良さに気付いていない。

セルフプロデュースの努力する人とそうじゃない人の差が開いている(北山晴一先生)

信頼される顔の作り方

メイクが下手でも
恥かいて経験することが自分の力になる

話す内容と顔が合わないと。
メイクは頑張ってるけど話すことがヘンだと(笑)
メイクが完璧でも中身とリンクしなきゃ…

今はターゲットに合わせたブランドがたくさんある。
1つのブランドでモデルがたくさんいる時代
気分や目的に合わせて自分で選べる時代

今は情報は伝わるけどメッセージは伝わらない時代(北山晴一先生)


顔が見えるコミュニケーションはコストが(時間も)かかる大事。
生身の(顔が見える)コミュニケーションが見直されている。(北山晴一先生)


口の形の変化(骨格の変化※アゴが細く)によって口のメイクが変わった。
輪郭をハッキリしないでふっくらさを出す
小さく描くより豊かに描く
でも、リップラインは大事
口がハッキリしていると言葉がよく聞こえる
※昔、化粧は口元から、今は目元から

笑顔の筋肉を使うことが重要
特に年齢がいった人は

メイクで顔を変えやすいモデルと変えにくいモデルの違い。
彫りが深くて眉と目の間が狭い人はやりにくい
調整するスペースがある人(西洋人より日本人)のほうがやりやすい


といった盛りだくさんの内容でした。


ソーダファウンテン.JPG
入口のグッズ販売コーナーの隣にある「ソーダファウンテン」
※1921年頃のソーダ製造機の復元モデル。
日本初のソーダ水は資生堂が製造・販売。

外は天気予報通り雨になり、タクシーに分乗して駅前の懇親会会場へ。

懇親会では私の最新化粧コラム「歌手・剛力彩芽の誕生で、彼女をまねした“ゴウリキラー”が全国に出現?」についてお話をさせていただいたのですが、「現代女性のファッションと化粧」がご専門の甲南女子大学人間科学部文化社会学科准教授の米澤泉先生に、「1990年代中盤に安室奈美恵を模倣した“アムラー”が誕生した背景にはアメリカの影響もあるのですか?」と質問させていただいたところ、「ナオミ・キャンベル(黒人モデルのパイオニア)の影響を受けてそれを日本風にアレンジしたのでしょうね」と教えていただきました。

昨年6月の第23回研究会「少女の化粧〜誕生から成立まで〜」で、私の「日本のほうが【科学的特性】をアピールした広告のほうが多いのではないか?」という質問に答えていただいたのも米澤先生です。


美味しい料理と静岡県焼津の地ビール&ベルギービールを堪能しました。

皆さまありがとうございました。

掛川駅の案内広告。
掛川駅の広告.JPG

資生堂企業資料館セット.JPG

昨年9月の研究会でお話があった「化粧文化研究者ネットワークのホームページ」が完成しました!

化粧文化研究者ネットワーク
http://keshobunka.com

北山晴一先生のところの大阪樟蔭女子大学の学生が作ったと勘違いしていたのですが、米澤泉先生のところの甲南女子大学を今春卒業する学生が作ったそうです。

ぜひ、ご覧ください!!!

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